妖怪ウォッチ3雑談掲示板へのコメント

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ちょっと創作の試し書き小説置かせてくれ〜。

ちなみにメイン創作の大雑把な設定は↓にありまっせ。
https://youkai.gamepedia.jp/yw3/comments/?post_id=1023

返信(24件) 2020年5月21日に返信あり

◇◇◇

極彩色の靄が渦を描いて収束し、
密度を増した色の中で膨らみ、弾け、散っていく。
はらはらと舞う残滓の下に薄っすらとした赤色が灯り、黄色となり、
眩しさに耐え切れなくなった時「目覚めているのだ」という自覚を得た。

徐々に自我が形を作り、程なくして少女は自分を取り戻した。

急ぐわけでもなく、殊更のんびりするわけでもなく、
いつもこれくらいだったのではないかという速度で目を開く。

人間が笑みを浮かべていた。
何者だろうか。腰を屈めてこちらを見ている。
首を回すと、傍らには鎖で縛り上げられた人間大のオブジェが転がっていた。

ふぁっ…
レベル高い…
これを基準とはなかなか面白いじゃないか…

瞬きをする。息を吸う。唾液を飲み込む。

意識せずこなすはずの動作一つ一つに違和感がある。
身体が自分のものではないかのようだ。
なぜだろう。

疑問があれば問うてみればいい、と自然に考え、
口を開き「あ」と声を出し、発音ができていることを確認してから、
笑みを浮かべた人間に向き直り、疑問を口にした。

「これは私の身体ではないのか?」

違う。間違いなく少女の身体だ。

「長い間使っていなかった?」

原因が理解できた。
動かすことが久しぶり過ぎて些細な仕草にも違和感を覚えている。
違和感を押し殺して立ち上がり、左右を見回した。

狭い部屋の中だ。
飾り気のないコンクリートの壁と床。
高さは身長の二倍、幅と奥行きは身長の六倍と少し。
後ろを振り返る。部屋の中央に円柱状の容器が直立していた。
この容器から出てきたばかり、ということだろう。

床と壁、それに容器の色は一点の曇りもない白だ。
材質は滑らかで僅かな柔らかさが感じられる。樹脂かなにかだろうか。

部屋の出入り口は金属製の頑丈そうな扉が一つだけ、
現在は人間が扉を背負う形で立ち塞がっている。

「……お前は?」

人間は返事をしなかった。しかし答えが頭に浮かんだ。
この人間の名前は「十一月二十九日」だ。

人間、もとい十一月二十九日は少し困ったような表情を浮かべ、
口元だけで小さく微笑んだ。

「お気付きかもしれませんが、それがあなたの“固有能力”です。
あらゆる物事の順序を自由自在に操ることができる」

長い混乱するパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァパァ

十一月二十九日は深々と頭を下げ、すぐに上げた。

「改めまして、十一月二十九日と申します。
お見知りおきください」

「……ツメヅメ、か」

「お具合はいかがですか」

「あまり良くはない」

「ええ、ええ。よくわかります。
蘇生というやつは精神にも身体にも悪影響を与えます。
まったくもって非人道的です」

物腰、口調、共に丁寧だが、丁重さよりも滑稽さが上回っている。
十一月二十九日は頭を振って嘆いた。
ふうと息を吐き、乱れかけた髪をさっと整え、向き直る。
表情は再び笑顔に戻っていた。

 

(十一月二十九日って書いて“つめづめ”って読みます。かっこいいでしょ)

「あなたは“02”と呼ばれる代理人でした。覚えていますか?」

「ゼロツー」

右に頭を振り、左に頭を振り、暴れようとする髪を両手で掴んだ。
いわれてみれば確かにそう呼ばれていた、という気がする。
ぼんやりとした記憶の中で不特定多数の誰かが「02」と呼び、
少女もそれに答えていた。

「記憶が曖昧だ」

「ですよね。なにもかも覚えていますなんていわれたら私だって困ります」

02という名、それに代理人という自身の背景は文字通り
「なんとなく」理解している。
具体的にどのような働きを為していたかまで把握できているわけではない。

02は顎に右手の人差し指と親指を当て、軽く俯いた。

年間100冊の小説を読む←マジ
私が言う、上手すぎる( ゚Д゚)!
上から目線になってる( ・д⊂ヽ゛殴

「ここはどこだ?」

落伍者の部屋、と頭に浮かんだ。

「落伍者の部屋…?」

「おっと、それ以上の追求はお勧めできません」

十一月二十九日が首を振り、
傍らのオブジェがそれに合わせてふるふると震えた。
どうやら中に生き物が入っているらしい。

「ではそちらの…」

「ああ、これはKODAKAです」

今度は質問するより早く十一月二十九日が答えた。
今は能力を濫用するべきはない、ということだろうか。
02は口を噤んだ。

「小高い丘のコダカ。それでKODAKAです。
私が所持しているオブジェクトAIですよ。

まあお気になさらず。空気のようなものだと思ってください」

傍らで蹲ったコダカが小さく身動ぎしたが、
そちらには目を向けることさえない。

「質問したいことが山ほどある」

「今のあなたではその能力を制御できていない。
無意識のうちに知るべきではないことを知ってしまう恐れがあるのですよ」

「……なるほど」

十一月二十九日は満足そうな笑みを浮かべて二度頷き、
右手を広げて部屋の外へと向けた。

「説明してあげましょう。

02さん、あなたは“神”として一度死んでいます。
本体に残ったのは“人間性”と“愛情”のみ。
今あなたの身体はその二つの概念に守られ、構成され、操られているのです」

十一月二十九日はにっこりという音が聞こえそうな顔で笑った。

02は特に感銘を受けていない。
あまり現状を嬉しく思っているわけではないようだ、
と02は自分を分析して頭を振った。

「人間として生まれ変わったあなたには、“代理達”に加わる権利がある」

コダカがもう一度小さく身体を揺らし、
だが十一月二十九日は構わず口角を釣り上げた。

◇◇◇

とりあえず試し書きはこんなもんかな…。
長くなってしまって申し訳ない。

よければ感想聞かせておくれ。

あの…あれ…←凄すぎて言葉が出ない図
俺はあんまり世界観をブチ壊したくなかったからあんな形式でいったけどオリジナルだとこんな表現もできるのか…背景とかすごい←語彙力

普通にレベル高い
情景描写が特に上手いね
導入には引き込まれたよ
上から目線ですまぬな

ひゃはー嬉しい!!
自分にしては良く書けた方だと思うしそう言ってくれるとありがたいんじゃ〜。

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